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2008年3月30日
未来と戦略を考えるために、読んでおくと良い本7冊
今朝(2008/03/30)の日経朝刊で、『経営の未来』と『戦略のパラドックス』が、紹介されていました。
どちらの本も、昨今流行の勉強本やノウハウ本ではないですから、ベストセラーになるような本ではないのかもしれません。
そして、前者は、どこかで言われていることのまとめのような本ですし、後者は、500ページほどある分厚い本なので、手軽な本が読みたい人が、読みたいと思う本ではないのかもしれません。
アマゾンの評価も低かったりするかもしれません。
ただ、「経営者」であるなら、読んでおくと良い本だと感じました。
『経営の未来』では、これからの経営、マネジメントについてボトム主義経営というものを指摘しています。
『戦略のパラドックス』では、不確実性における戦略について書かれています。
『経営の未来』では、マネジメントが、管理層よりも従業員側に移ってきていることがわかります。
そして、『戦略のパラドックス』では、不確実性を超えるための戦略立案、実行についてがわかります。
これらの2書の背景にあるのは、「未来の不確実性」ということです。
変化が速くなったということが、言われたりします。
その真偽は置いておくとして、未来が不確実であることは、昔もそうでしたでしょうし、おそらくこれからも変わりそうにないことだと思います。
未来が正確には予測できないとして、適切なマネジメント、戦略を立案、実行することが可能なのか?
そういう背景が、共通していると思います。
そして、『まぐれ』で指摘されている、後知恵バイアスなどをどう考えるのか?
『経営の未来』で、『自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則』が引用されています。
たまたまでしょうか、最近、文庫化されました。
自然淘汰ではない、秩序の生まれ方などについて書かれています。
企業の盛衰を、生命になぞらえたりします。
倒産したりすると、淘汰されるなどという表現を使ったりします。
自然淘汰以外の秩序のつくられ方を考察している本です。
未来が不確実だとして、その一方で、データが増えることで、戦略を決定しやすくなっているということが、『その数学が戦略を決める』で、わかります。
また、『戦略のパラドックス』の著者、ゲイリー・ハメル氏は、『イノベーションへの解』の共著者です。
『イノベーションへの解』では、利益ある成長をめざすにはどうしたらよいかということが書かれています。
加えて、理論をもって考えることのメリットなどがわかります。
そして、クリステンセン氏の『明日は誰のものか』。
そう明日は誰のものなのか?
誰が勝ち残るのか?
未来を考えて、そこから戦略を導き出す。
これらの本は、そういうことを考えるのに、良い本だと思っています。
こうやって書いてきましたが、ここで紹介しているこれらの本には、関連性があると最近気づけるようになりました。
一読してわかることもあるでしょうし、あとからわかることもあると思います。
未来の不確実性という難問に、どう答えるのか?
そういうことを考えたい人が読んでおくと良い本です。
どれも良書だと思います。
大きな枠組みがわかって見えるようになる本です。
ノウハウ本や勉強本などのように、手軽でわかりやすいものではないかもしれません。
多くの人が読んでいる本でもないでしょう。
だからこそ、差別化できるのではないか。
そして、ビジネスパーソンも、自分という「会社」の「CEO」だと考えている人であるなら、読んでおくと良いかもしれません。
『自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則』スチュアート・カウフマン(著)
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』ナシーム・ニコラス・タレブ(著)
『明日は誰のものか イノベーションの最終解』クレイトン・M・クリステンセン (著),スコット・D・アンソニー(著),エリック・A・ロス(著)