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2005年10月08日

『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』西林 克彦 (著)

わかったつもり。

昔、「知ってるつもり」というテレビ番組がありましたが、あの番組を見て思っていたことは、表面的なことしか知らないな、ということです。

と同じように、わかったつもりは、こわいですね。


自分では、わかっていると思っているわけですから。

それ以上、知りたい、知ろうとはしないわけです。


本書は、文章をよりよく読むために、どうしたらよいか、ということについて書かれています。

文章を読んだり、本を読んだりする人は、読んだほうが良いでしょうね。

とくに速読などする人は、読むと考えさせられることでしょう。


わかったつもりを崩すには、「自分は、わかっていないかも」と思うことでしょう。

そういう“無知の知”を持つことの大切さを再認識させてくれた良書です。

さらに、本書を読んで考えたことは、本書とは離れますが、“できる”とは、どういうことかということです。

というのは、わかっているから、できるとは限らないからです。

また、わかっていなくても、できることはありますしね。

例えば、なぜ自転車に乗れるのか、物理的、身体的に説明することは、わたしにはできませんが、自転車に乗れますし。


「できること」 と 「わかること」 は、イコールではないということです。


だとしたら、“できる”とは、どういうことなのか、そんなことを考えさせられた、一冊です。


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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

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