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2005年10月01日

『明日は誰のものか イノベーションの最終解』クレイトン・M・クリステンセン (著)

ハーバード・ビジネススクールのクリステンセン教授の最新作です。

『イノベーションのジレンマ』、『イノベーションへの解』に続き、イノベーションについての三作目です。

500ページを超える大作です。

まずは、前二作を読んでおいたほうが良いでしょう。


イノベーションの理論を使って、明日の市場を支配するものは誰か、どの企業が勝ち残るのか、ということについて、分析されています。

まず、理論的な枠組みの説明をアメリカの通信業で行い、さらに、教育、航空、半導体、ヘルスケアといったことに、分析をされています。

果たして、理論による分析が、適切なものになっているかは、実際に読んでみてください。


前二作は、企業の内からの視点、つまり、イノベーションを起こす側からの視点から、イノベーションを起こすにはどうしたらよいのか、ということについて書かれていました。

今作では、企業の外側からの視点で、業界がどのように変化するのかを予見しようという試みです。


イノベーションの理論について、知りたい方が読まれるとよいと思います。

ただ、事例がアメリカであることと、あまりに厚い本であるので、その点が、ネックになる方もいるかもしれませんね。


理論自体は、簡単なことを言っているのですが、その点をきちんと把握して読んでいくと、最後まで読み通せるように思います。

理論だけでも知っておくと、イノベーションが業界にどんな変化を起こすのかについて、理解が深まるでしょう。

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『明日は誰のものか イノベーションの最終解』

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